
不妊の定義とは、妊娠を希望している男女が避妊をしないで性行為をしているにも関わらず一定期間妊娠が成立しないこととされています。
この一定期間とは、日本産婦人科学会ではおおむね1年とされてきました。
一年という短いタイムスパンにかんがみると不妊症のカテゴリーに分類される男女カップルは想定以上に多く、不妊症は身近な状態と評価できるかもしれません。
不妊症に対して原因に応じて治療をするのが不妊症治療です。
かつての日本では不妊症の原因は女性側に原因があると考えられてきました。
しかし最近の知見では科学的に検証がされるようになった結果男性女性、等しい割合で不妊の原因になりえることが明らかになっています。
他方で検査をしても原因が明らかにならない、原因不明不妊症と診断されるカップルも存在します。
不妊症治療にはタイミング療法や人工授精・体外受精など効果的なアプローチが複数存在しています。
程度や年齢などに応じて適宜治療の選択肢を模索していくことになります。
いずれにしてもできる限り早いタイミングで治療に向き合うことで良好な結果を得ることができます。
臨床データによっても不妊治療は時間経過にしたがって、妊娠成立する可能性が低下していくことが明らかになっているからです。
したがって「いかに早く不妊治療を開始するか」が大きな意味をもってきます。
少しでも不妊症に心当たりのある方は、一人で悩まないで専門医の診察を受けることが重要です。